ついに決勝。一昨年は準々決勝で関大に敗れ、昨年は出場できず、今年の部員はたったの23人しかいない東洋が、頂点に立つ争いができるのです。本当に、釧路に来たかいがあった。
たまらない雰囲気ですね。早稲田と関大を撃破して勝ち進んだ東洋の相手は3冠がかかっている明治。王者です。法政、中央とどちらもタフなゲームを勝ち抜いてきました。相当疲労がたまってるはずなのに、明治の足は最後まで動いてましたね。相手陣内に入ってからの動きが鋭くなかなか簡単にパックを渡してくれません。
1Pは東洋の動きが異様に固いなかで、人里くんが大津君からのファウルを誘発します(ファウルをもらう上手さ・いやらしさは大学全チームのなかでも彼が一番かもしれません)が、PPがダメダメ。今日の敗因をあげろと言われたら、東洋のPPでしょう。2つめ(21-19-18 49-15or22)はそのまま出すのですが、1つめに昨日と同様、黒澤くんを投入。(1-11-44 37-48)人里くんが、シューターの位置に入る形です。狙いはわかる。わかるんだよなぁ。ゴール前に彼のような大きな選手がいりゃそりゃ誰しも嫌がるさ。でも、肝心のセットアップまでがスムーズに行かない。。。パスレシーブのちょっとした乱れを明治の選手たちは見逃さず、実に素早くプレッシャーをかけてきます。だから、5人のなかにひとりでもパック処理に難がある選手がいるとそれだけ攻めがもたつきます。
それどころかピリオド中盤でせっかく得たPPのチャンスにこれまたパック処理のまずさから大津・大椋コンビにに2-1の形を取られ失点。さらにピリオド終了間際、左の角度のないところから大津くんに肩口やられちゃいます。。。あのシュートはおそらく大津くんの首の動きっていうか、パスの出しどころを探すような振りをして脇本くんに正対されないようにしつつ肩口っていう、素晴らしいシュートだったと思います。
ですが2Pは東洋も意地を見せPPで2得点。今村くんの右からのワンタイム肩口、川口くんはリバウンド押し込み1点差へ。彼のゴールが見られて良かったですよ。
3Pは2回あったPPのチャンスがまったく良いところなし。。。我慢してほしいところで東洋もファウルを与えてしまったのも痛かった。残り1分で6人攻撃に入りますがゴール前にパックを集められず。明治の3冠が決まりました。
点差は1点差で、明治が苦しんでいたように見えますが、試合は終始明治ペース。東洋の自陣でのプレー時間が長い⇒攻めだしのときがチェンジのタイミングになっちゃう⇒5人で一気に攻められない⇒放り込むだけ⇒またパックを奪われニュートラルでの攻防っていう嫌な流れでした。秋リーグ最終戦のときはどっちに転んでもおかしくないゲームでしたが、今日は完敗。秋リーグでは「決め」の力が不足していたように思えましたが今日に関しては、相手陣内でプレーをさせてもらえませんでした。
ただ、守りに入ったときの東洋はしぶとさと強さを感じましたし、DF陣の若さを考えても(堀内くんが抜けるのは痛いですが)これは来季に向けての好材料でしょう。あとはFWにつなげるパスの精度と、欲を言えばもっとパックをキープできる選手がほしいな。
でも東洋は良くやったと言えますよ本当に。少人数、怪我人に泣かされ、黒澤くん、田中キャプテンは昨年まではレギュラーではなく、実際今年のリーグからデビューしたようなもの。与えられた仕事をやり切ろうっていう意志はプレーから感じました。
試合終了後、そそくさとリンクを出る選手たちが大半でしたが、人里や今村くんが最後までじっと明治の歓喜を見つめていたのが印象的でした。こんな選手がいるチームはきっと強くなります。
一方、明治なのですがどのセットも怖さがある、強いチームでした。大津大椋川村の最速ライン、高橋くん梶原くんのいる2つめもパワーとテクニックがある選手揃い。そして何と言っても3つめに桂川くんがひかえ伸び伸びとプレーしているのが明治の強みでしょう。そして厄介なのが、卒業する4年生にしめるレギュラー選手の割合が他の強豪大学に比べて少ないということ。もちろん、梶原くん高橋くんの抜ける穴はでかいのですが、選手層の厚い明治なので来年も強さを保持できそうです。
いずれにせよ、決勝を戦ったみなさん、大変お疲れ様でした。卒業する4年生のみなさん、本当にお疲れ様でした。毎度毎度思うのですが、次の人生のステージでも活躍してくれることを切に願います。やっぱ行って良かったインカレ。
おまけ。
丹頂アリーナ、プレー中断時の音楽は楽しかった。今日はこんなロックがかかってたよ。
Lenny Kravitz Are You Gonna Go My Way